乾癬について
乾癬とは
乾癬(かんせん)とは、皮膚が赤く盛り上がった境界明瞭な湿疹のようなものが様々な部位にでき、その表面に粉が吹いてポロポロと剥がれ落ちるなどの特徴的な症状をともなう慢性的な疾患です。全身に症状が現れる場合もあれば、一部にのみ現れるなど症状の出方は患者様によって異なります。
乾癬の症状
下記の4つに分かれます。
1.尋常性乾癬
乾癬のほとんどが尋常性乾癬となります。頭、肘、膝など、こすれやすい部分や刺激を受けやすい部分によくみられ、 全身に広がることもあります。
2.膿疱性乾癬
発熱や皮膚の発赤とともに「小さな膿疱(皮膚に膿がたまったもの)」がたくさん出現する病型をいいます。
3.滴状乾癬
親指の先程度の大きさのポツポツが全身に広がります。子供に多く、風邪を引いた後など発症することもあると言われています。
4.乾癬性紅皮症
尋常性乾癬が全身に広がり、皮膚全体が赤みを帯びた状態になります。
治療や不適切な治療、薬剤や感染症の影響により尋常性乾癬から乾癬性紅症へ移行してしまう患者さんが多いです。
乾癬の原因
乾癬が起きる明確な原因は分かっていませんが、なりやすい体質を持った人が、風邪による感染症、飲酒・喫煙などの食生活・ストレスなどの影響を受けにより発症するとされます挙げられます。
また、同じような症状がご家族、ご親戚にいる場合は発症する可能性があるともされています。
日常の注意点
肥満・糖尿病・高脂血症などのいわゆるメタボリック症候群が、乾癬の悪化要因の一つであることが明らかになりつつあるため、それらを予防することが大切です。