掌蹠膿疱症について
掌蹠膿疱症とは
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手の平や足の裏に、水ぶくれや膿をもった膿疱と呼ばれる発疹ができ、それが繰り返される病気です。比較的少ない疾患で、中年以降の方に多くみられます。また、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
掌蹠膿疱症の症状
主な症状としては下記が挙げられます。
・手のひら、足の裏の水ぶくれや膿疱(皮膚にうみがたまったもの)
・膿疱のあとのかさぶた
・皮膚の赤み、カサカサ、ひび割れ
・爪の下の膿疱
・爪のでこぼこ、変形
・骨・関節の痛み
掌蹠膿疱症の原因
明確な原因はわかっていません。 掌蹠膿疱症患者さんの喫煙率は約80%と非常に高いという特徴があり、何らかのかたちで喫煙が関わっていると考えられています。 金属アレルギーとの関連もあるとされています。 また、体のどこかに細菌による慢性炎症があると、掌蹠膿疱症を生じることがあります。口や鼻などの衛生環境が影響するとされ、扁桃炎・副鼻腔炎・歯周病などが代表的です。
日常の注意点
掌蹠膿疱症は扁桃炎、歯周炎、副鼻腔炎などの感染症がきっかけで発症・悪化することがあります。日ごろからうがい・手洗い、丁寧な歯磨きを心がけ、感染症を予防するよう気をつけましょう。また、風邪などにかかってしまった場合は、なるべく早く治療を受けるなどを心がけましょう。