有棘細胞がんについて
有棘細胞がんとは
有棘細胞がんは、表皮にある有棘層の細胞が悪性化してできる皮膚がんです。加齢とともに増加し、通常の癌年齢よりも高い70歳以上がおよそ60%を占めています。
有棘細胞がんの症状
顔や首など主に紫外線によく当たる部位に好発しますが、四肢にできることもあります。1~2cmの大きさのものが多いですが、時に数cmまで大きくなることもあります。
また、紅色からピンク色の肉芽様(柔らかい粒状の結合組織)の状態がみられ、皮膚の表面から盛り上がってしこりのようになります。時に出血を伴うこともあります。
痛みやかゆみは少ないですが、大きくなると悪臭を伴います。
有棘細胞がんの原因
明確な原因は分かっていませんが、顔や頭皮など、日光にあたる部分にできることが多いため、紫外線が発生要因の1つとして考えられています。そのほかに、やけどのあとや放射線、化学物質、ウイルスなども関係していると言われています。
日常の注意点
有棘細胞がんに発症しないために大量の日光暴露をさけ、紫外線に対する対策を行う必要があります。また前駆病変である日光角化症(上皮内癌)の状態で発見した場合は早めに切除することが大切です。有棘細胞がんのリスクを低減するために健康な皮膚を保ち、定期的な検診をおすすめします。